米Artist Hardwareの「sensu」は、実際の絵筆のようなブラシをもったiPad用のタッチペンだ。ネーミングは日本語の「扇子」やセンス(感覚)からきている。このブラシにより、iPadの画面上で実際の絵筆のような感覚で絵が描けるというので、その使用感を実際に試してみた。

メタリックファイバーの筆がついている

ボディは金属製で、手に持つ部分は滑りにくいようにシリコンでできている。色はクロームのほか、2013年夏の新色としてブラックモデルも用意されている。

本体にキャップをかぶせた状態では約11.6cmほどでコンパクト。持ち運びは楽だ。そしてキャップを外して反対側に取り付けると約18cmになり、絵筆として使いやすい長さになる。金属ボディで適度な重みがありバランスもよく、握ったときに描きやすく感じられた。

穂先がついた「sensu」本体と、ペンキャップからなる。ペンキャップも金属製で、全体的な質感はそこそこといったところ
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ペンキャップを外して反対側に取り付けて絵筆の状態にしたところ。長さ約18cmで重さのバランスもよく、描きやすい
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キャップをした状態で、この形で持ち運ぶ。ブラシの反対側には一般的なタッチペンのペン先がついており、この状態でタッチペンとして使える
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注目なのは先端の穂先、つまりブラシ部分だ。普通の絵筆のように毛があるが、iPadにタッチペンとして認識させるには、この部分が電気を通す必要がある。そのため日本で特殊な化粧ブラシで用いられている、メタリックファイバーを穂先のブラシに使っているという。

ブラシ部分は直径約5mm、長さ約14mmほど。穂先は丸く整えられている。実際にiPadの上で描いてみると、感触はやや固めで通常の絵筆よりも弾力性がある印象だ。しばらく使用してみたが、穂先が広がってクセがついてしまうようなことはなく、ある程度の耐久性は期待できそうだ。

ブラシ部分の反対側にはやわらかい一般的なタッチペンのペン先があり、普通のタッチペンとしても使える。こちらのペン先はややザラっとした感触で、滑りやすくなっている。